2021-10-27 愛の搾かす ふたり 日常光景 高望みせず それぐらいでもいいんじゃないか あたしはカスカスのレモンを 齧りながら きみの横顔を今日も愛でる 隣に座ろうが 肌が触れようが 一向に縮まらない二人の距離を 嘆く気にもならず たまに搾かすほどの 何かが心にぽちゃりと落っこちる もうそれだけで じゅうぶんなのだよね ふたりの“そもそも”が 思い出せなくなって 幸せに心が麻痺しても 愛の搾かすはそこら中に満ちている