猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

複雑

苦くて重いことが愛だと諭され

「いらない、そんなの」

本気で宣言した

 

思春期は厄介だ

遠くなりすぎた今でも

思い起こすたび恥ずかしくて

地の底までもぐってしまいたくなる

 

言葉通りでない態度も

愛だと決めつけられ

「なにそれ、頭悪いんじゃないの」

本気で突っかかった

 

人生がやめられないのは

そんな奥深さにあとで気づくからでもある

羞恥や後悔と抱き合わせになって