猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

言刃

突きつけられた

言刃が心をえぐろうが

知らぬ顔して微笑んでいる

もう傷つきはしない

言葉なんぞで

 

幾度も

突き立てられた以上の何かが

相手にかえっていくのを

目の当たりにしては

なんとまあ

とため息まじり

 

言刃は遠回りしても

必ず放ったものの上に降りかかる

そんなものだ

 

突き立てられた心ではなく

突き立てた者を滅ぼすのだ

 

突きつけられた

言刃が心をえぐろうが

知らぬ顔して微笑んでいる

もう傷つきはしない

言葉なんぞで