猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

残像になるまで-A

居場所がなくなって

帰る場所が消えて

それでも生きている

消えないものは

ないのだけど

残像が幻でも

手を伸ばし続けたいのだ

 

愛した人が消えて

帰る場所から自由になって

手放せなかったものは

失ったけれど

夢が残像になるまで

追い続けたいのだ

 

それだけが願いだ

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