猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

花一輪でも何かが変わるから

 

どんなにすすめられても

習慣にないことは根づきにくく

 

買っては飽きて

飽きては買い

もらっては枯らし

枯らしてはもらい

そのうち

花瓶もハサミも手放して

 

結局は

風で倒れてあぶないし

あたしってばマメじゃないんだし

花がなくても生きていけるもの

 

なんでもない理由を

積み上げるだけ積み上げて

 

ある日

ようやくほんの少しだけ

花と寄り添えるかも!

心がふと動いて

 

あろうことか

時を同じくして

一生モノの花瓶と出会い

 

心得すらおぼつかないのに

花と暮らし

命を育み

幸せをささやかに抱きしめている

 

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