猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

はなうた

エントランスで

低い低い音律を

誰かが奏でている

 

かけのぼるかと見せては

また

五線紙にぶらさがるほどの

場所に

音律は腰をおちつけたがっている

 

終止符のない世界なんか

 

喉まででかけた

呟きをそっとひっこめ

あたしは

「はなうた」という詩を書きはじめる

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