猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

聴美葯(じょうびやく)

夏の香りを

かすかに嗅いで

お気に入りのステーションに

チューニングを合わせれば

禍の報せとともに

花奏(かなで)の癒し

 

世の中は

初めてのことに覆われたまま

確かなのは

星が美しさを取り戻しつつあること

 

では

目下間借り中の我らにも

希望のかけらぐらいは

 

朝食のおこぼれを狙う

添い猫に

そう声をかけた

f:id:Sala-Y:20190529174633j:plain