2020-04-24 つけ置き洗い 詩人は嘘をつく あと1週間もせず 4月はいくので 投げやりなままの衣替えに ようやく着手する と言っても クリーニング店が次に開店するのは いつになるのか 夏の暑さは今年も前倒しなのか パンデミックは いやいや 悩むぐらいなら 手を動かせよと苦笑いしつつ 鍋蓋のような雲のもと 僕は毛糸の帽子と手袋を つけ置き洗いする そうして 無理やりにでも 笑って元気を蓄えている いつかの誰かに手渡せるように