猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

案外平気だったなんて決して胸をはれないけれど

在宅でこじんまりな仕事のほかは

「何がなんでも出かけねば!」

という日はほとんどなく

 

それでなくても

戒厳令数歩手前みたいな世の中なので

「うわ、今日は『何がなんでも』だ」

が訪れたなら

 

そっと出かけて

さっと帰宅

(マスクも厳重な消毒も漏れなく付いてくる)

 

その繰り返しである

 

次に桜が咲く頃

「そうね、案外平気だったよ」なんて

胸をはれる自信はなくとも

 

去年の春先は

今までで一番

誰かを思い

自分を律した

 

そのぐらいは日記に書けるといいなと

想像するのである

f:id:Sala-Y:20200302122015j:plain