猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

点滅

点滅するのは

信号だけだと思っていたのに

心が疼くのも点滅してるからだと

あなたは何気なく言った

 

なんでもない風に泣いたり

何食わぬ顔して傷つけたり

そんなことを繰り返して

ぼくらは大人になっていく

 

自分の傷には敏感なくせして

誰かの傷跡すら目に入らない

そんな後悔を繰り返して

ぼくらは大人を生きていく

 

点滅するのは

信号だけだと思っていたのに

心が疼くのも点滅してるからだと

あなたは何気なく言った