猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

疲弊した空と時間を

疲弊した空と時間を

それでも大事そうにかき集め

歩行者天国を行く


友に会えば

こぼれる弱音を半分飲みこみ

やあやあと

さりげなく出方を探る


遅れた返事のそのまた返事は

待たないと

伝えるべきか散々迷って

またいつか

と柔らかく束縛した


疲弊した空と時間を

それでも大事そうにかき集め

平気を装い

歩行者天国を行く