猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

子ども時代#1〜トーザ・カロットの人々

ねえ母さん

空に小さな小さな穴があいてるよ

人には見えるか見えないぐらいの

小さな小さな穴だよ


ねえ母さん

今日は昨日より雲が少なくなったよ

いつか降ってくるのかなぁ

青いところも白いところも

ドスン!って落ちてくるのかなぁ


ねえ母さん

毛糸屋の店主さんは


そういう日が来るかもしれないけれど

いつなのかはわからない


お耳をぺったんこにして教えてくれたよ


どうしてテレビでもラジオでも

空予報や雲予報ってやってないのかなぁ

あ!

大人になったらわたしがやればいいんだ


そうだよね

母さん


はやく三つ目じいちゃんのところに行こ