2018-08-07 落ち空に焼かれる 童話詩 人は 空に母を見るのだろうか それとも父を思うのだろうか 雨は涙に 雲はわたあめに 晴れた日は大海原に 夢につまずけば身勝手に 空がなくなるようだと俯く だが 空を大事にしているかと言えば そうでもなくて 見えているのが当たり前 そこにあって当たり前 昨日も 今日も 明日も 明後日も 変わることなんてありえない 大抵はそんな具合だ だから とりかえしのつかない 間際の間際で ああ 間に合わなかった 深く後悔するのだ 落ち空に焼かれながら