猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

君への手紙

自分をログアウトした君へ


笑われたんだね

無視されたんだね

だけどもしかしたら

理由なんてなかった


君はそう言うだろうか


苦しみは長々と横たわり

楽しみは羽のごとく過ぎ去る

人はどちらかだけでは

生きられない

人はどちらかだけでも

つまずいてしまう


君に教えてくれる大人は

いなかったのだろうか


自分をログアウトした君へ


泣きたかったんだね

信じたかったんだね

だけどもしかしたら

言葉にならないほどの

ささやかな衝動で


世界を置き去りにしたのだろうか