2018-06-15 スカートの裾 散文詩 ふくらんだスカートの裾 月光が跳ねた 風も時も急ぐばかりで 知らない顔だけが増えていく ふくらんだスカートの裾 黒い猫が跳ねた 歌も雲もちぎれるばかりで 悲しい言霊だけが増えていく ふくらんだスカートの裾 きみが跳ねた 雨も光もやさしいばかりで 涙だけが綴られていく