猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

5番目の季節

空が落ちる季節になったら

逢いましょう

 

いつだったか

そんな約束をしたのです

 

春でもなく

夏でもなく

秋でもなく

冬でもなく

空が落ちる季節になるのを

罪深くも待ちわびたものでした

 

雲予報士という仕事についたのも

そのためです

空が落ちる季節の訪れを

誰よりもはやく知ることができるから

 

だけど

約束は果たされないまま

小さな青い星は回り続けています

 

壊れかけたままで

回り続けているのです