2018-05-28 5番目の季節 童話詩 空が落ちる季節になったら 逢いましょう いつだったか そんな約束をしたのです 春でもなく 夏でもなく 秋でもなく 冬でもなく 空が落ちる季節になるのを 罪深くも待ちわびたものでした 雲予報士という仕事についたのも そのためです 空が落ちる季節の訪れを 誰よりもはやく知ることができるから だけど 約束は果たされないまま 小さな青い星は回り続けています 壊れかけたままで 回り続けているのです