心だけになった蜜柑は考えていました
内側も外側もなくなったけれど
内側のまた内側は食べられなかった
だれかの信じたかみさまは
内側のまた内側もその向こう側まで
簡単に喰い散らかすのだと
林檎たちは噂してたっけ
いずれ自分もそうなるのだろうか
それとも林檎は
体に刺さった芯のことを話していたのだろうか
だれかの信じたかみさまのあとを
ふわふわとついて行きながら
それはそれでかまわない
そんな気持ちもどこかに生まれておりました
心だけになった蜜柑は考えていました
内側も外側もなくなったけれど
内側のまた内側は食べられなかった
だれかの信じたかみさまは
内側のまた内側もその向こう側まで
簡単に喰い散らかすのだと
林檎たちは噂してたっけ
いずれ自分もそうなるのだろうか
それとも林檎は
体に刺さった芯のことを話していたのだろうか
だれかの信じたかみさまのあとを
ふわふわとついて行きながら
それはそれでかまわない
そんな気持ちもどこかに生まれておりました