猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

おじいちゃんとミケと私〜トーザ・カロットの人々

春のお休み中にミケと遊んでいたら

おじいちゃんにお使いを頼まれました

 

よくお聞き

今夜

いや正確には明日になってすぐの

3分と33秒

小さな青い光が流れる

それは岬のほうに落っこちるだろう

 

学校が始まった3日目の放課後

毛糸屋さんの窓を

とん とん とん

とノックしなさい

 

そして店主から預かった

青い瓶を持って

また来なさい

 

土砂降りの日に傘をさして出かけるより

そのほうが面白そうだからね

 

おじいちゃんは

猫じゃらしに夢中なミケに目に細め

 

お前にも雪だるまの満月が見えるといいのに

 

少しばかり残念そうに

そう呟きました