猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

元カノ

明るいのに寒くて

寒いのに明るい


つまらなそうにこぼすと

きみは誰かに素早くLINEして

もう消えてくれと言わんばかりに

ぼくに硬い笑みをよこした


スマホに変えたがった理由を

知りたがった頃から

隔たった時間軸に迷い込み

角ばった言霊の応酬が始まった


明るいのに寒くて

寒いのに明るい


つまらなそうにこぼすと

きみは届いたLINEを確かめ

もうじゅうぶんだろうと言わんばかりに

ぼくに硬い笑みをよこした