猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

もうどっちでもよくて

命の終わりが怖かった頃

眠らなければいいのかと

フリだけして

夜を愛した


命の始まりが怖かった頃

生きるのも怖くて

フリだけして

周りに溶けていた


不確かなことに憧れ続けた頃

泣くことが怖くて

フリだけして

優しさをまとった


ふりだしに戻るのも

ゴールを蹴飛ばすのも

もうどっちでもよくて

バカみたいに

あなたを愛してた