猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ねじれ

きみが呼ぶぼくの名は

とうのむかしにねじれてしまって

もはや原型をとどめない

ぼくはただ苦笑いして

それを投げ返しもしない


サンタのソリの刃は

すべるように走るけど

魂ひとつ傷つけずに夢を運ぶ


きみは言の刃を

自在にあやつりながら

いつか自分の魂まで傷つけていく


きみが呼ぶぼくの名は

とうのむかしにねじれてしまって

もはや原型をとどめない


ぼくはただ苦笑いして

それを投げ返しもしない