猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

荒野

誰かのためなのだ

この行為こそが


そう思いこんだとき

体の中からこぼれる空模様は

見返りのないもどかしさや

意外なほどの嫉妬心


正義の意味は消え去り

全てに蓋をする


誰かのためなのだ

この行為こそが


そう信じこんだ時

心の中からこぼれる風景は

なかなか荒っぽく

意外と殺風景


愛情の熱は消え去り

全てがむき出しになる