猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

悲しみは

悲しみは

終わりのないだるま落としのようだ

甘く苦く人を狂わせ

我知らず酔いに沈む


悲しみは

向こう岸の見えない大河のようだ

冷たく深く人を誘い

我知らず夢にたゆたう


悲しみは

番狂わせの行列だ

待つことも準備することも

許されないのだ