猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

無頓着に

無頓着にひらいた視界の

なんとも無防備なこと

呆れるほど無気力な

それでいて

誰かを打ちのめした

夢のあと味


無頓着にひらけた空の

なんとも無防備なこと

呆れるほど恩知らずな

それでいて

誰かの涙を吸った

移ろい花の色味


無頓着にねころぶ二人の

なんとも無防備なこと

呆れるほど笑顔はじけて

それなのに

急に黙り込んだ

夏の終わり