2017-08-14 晩夏 散文詩 夏が行く頃 ようやく気づくのです もっとこうすれば もっとこうだったら もしもあのとき まるで バラバラと花火が散るようだと 気づくのです たくさんのおとしもの たくさんの探しもの だけど誰のせいでもないことに 運悪く 気づかなかっただけなのです 花火は散って 夏も褪せて 恋を懐かしむ季節が また 巡ってくるだけなのです