猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

特別感

特別感がそんなでもなくなってたね

ちょうどよい感じだよね


3年経ったころ

そんなことでくすくす笑いあった


特別感にも慣れたころ

ふたりは日々を壊したがって

自然と

しかめっ面になってたね


10年経ったころ

ふたりの間のすりガラスは

崩れんばかりに傷ついて

終わろうって

決めたんだったね


きみはまだ

すりガラスを抱えたまま

どこかで特別感を探しているんだろうか

涙をこらえて