猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

思春期

まだ傷のついてない心の底に

苛立ちを携えて

少年は戸惑っていた


黒いもの

濁ったもの

尖ったものやら重いもの

大人たちは愛情の合間に

時々無茶苦茶な

言霊を投げてくる


投げ返したものか

避けるべきだったのか


まだ傷のついてない心の底に

苛立ちを携えて

少年は黙り込んだ


これ以上

自分が溢れださないように