2016-09-20 穴 散文詩 心の光量は そりゃもう耳をふさぐほど 言葉になんてできやしないから 欲し続けていたのさ 心の風量は そりゃもう脳をもぎとらんばかり 絵に描くなんてできやしないから 叫び続けていたのさ 心の重量は そりゃもう体からはみ出しちまって 見つかりっこないんだから 落ち続けていたのさ たったひとつの 深々とした穴へ