いつもの隠し扉の前で
彼女は髪を振り乱してた
扉の鍵が見つからない
バッグにもポケットにも
銅鑼のチャームも見当たらない
扉さえ開けば
自分についた嘘
自分を飾る手管
手酷く振られた想い人
忘れたいこと何もかも
押し込んでしまえたのに
いつもの隠し扉の前で
彼女はぎりぎり唇噛んだ
扉の鍵が見つからない
バッグにもポケットにも
銅鑼のチャームも見当たらない
扉さえ開けば
あの日ついた嘘
傷つけた誰か
カサカサの感情
消したいこと何もかも
押し込んでしまえたのに
扉さえ開けば