猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

借り物競争のように

ガラスのコップを

細い細い枝先にのせて

まるで借り物競走するように

走ったんだ


体が透けないように

悪意が透けないように

まるで借り物競走みたいに

おびえていたんだ


あなたが大好きなあたしも

あの娘が妬ましいあたしも

透けてしまわないように

震えていたんだ