猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

コースター

書かれた文字が

滲んで流れた


珈琲と煙草が香る小さな店で

ぎこちない時間を分け合い

頑なに明日を信じてた


壊れながら泣きながら

それ以上

温もりはいらないと思った


書かれた文字は

滲んで揺れた


あなたの瞳のように




~映画『無伴奏』に寄せて~