猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

素顔

やさしさの膜を

やぶる

真実が、あるのなら


ゆっくりと縄梯子をたらしながら


それでもいい、と

舌が動いた


偽りが、無になるのなら

やさしさより

真実を、知りたいから


ゆっくりと私の中の縄梯子をおりながら


そうしてほしい、と

唇が動いた