2016-02-13 誕生 散文詩 はじめましてを 棄てました あんなに懐いて 可愛らしかったものを 憎くて 憎くて バラバラにしました はじめましては 命乞いもしないで 笑って消えていきました しばらく泣き明かして 空が白くなってきて はじめましてが また 髪をなでてくれるのです 痛みにねじれていきながら それでも女は喜びに満ちて ささやくのです “はじめまして愛しいひと”