猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

指先から投下される

雨霰の音節たち

 

誘蛾灯に引き寄せられる

無数の“音”

 

はじめは

おそるおそる

つぎからやがて

大胆に

 

徒党を組んで

あるいは

群れる自覚すらなく

あちらからこちらから

 

ふだんはひとりの

善良な命

ふだんは愛に生きる

やさしい誰か

 

そんなのは

いつものこと

それが

いつものこと