猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

すれ違いざま

すれ違いざまの昨日は

いつだって泣き顔で

通り過がりを装えば

決まって僕を睨めつけた

 

螺旋の系図は

いつだって澄まし顔で

知らぬふりを装えば

決まって僕を傷つけた

 

すれ違いざまの今日は

いつだって戸惑い顔で

わかったふりを装えば

決まって

“人生は短いよ”

と呟いた