2015-07-28 もつれ 童話詩 空の指先が白い波を混ぜて 僕はかみさまにみつかった 記憶を閉じたままで あやとりするように かき回されつづけた 空の指先がくるりくるり 僕をからめとっていった 沈黙を抱いたままで 糸みたいに ほどかれ続けた 空の指先がとても静かに 光を放っていた 僕のからだはすっかり冷えて 心がぽろんところがった