猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

月に炎

紅をさすよに粧う月は

やがて我が身を焦がさんと

あらがう指先愛おしむ

 

紅をひくよに荒ぶる月は

やがて命を燃やさんと

流るる光を愛おしむ

 

月に炎のあふれし夜は

いつか宴が果てるまで

移ろう嘆きを愛おしむ