猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

仮定法未来

こじ開けてみても

固く閉ざしていても

昨日は鈍い痛みを抱いたまま

 

さびしい顔で

佇んでいた

 

こじ開けていても

固く閉ざしてみても

明日は鋭い光をたたえたまま

 

そしらぬ顔で

待ち続けていた

 

もっと楽に泣ければいいのに

もっと楽に笑えればいいのに

 

もっとそばにいられたらいいのに