猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2024-01-16から1日間の記事一覧

忘却

綿菓子のような 思い出だったのでしょう 口を開いた端から少しずつ キラキラ壊れて静かになった 風にさらわれるような 記憶だったのでしょう ペンを持つ指先から僅かずつ チラチラ崩れて見えなくなった 忘れたいことほど 刻み込まれている身としては あなた…