猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2022-03-24から1日間の記事一覧

記憶と洗濯物

水に濡れ、色濃くなる。 じっとり重たくなる。 ぴっとり貼りついて、離れやしない。 あなたの苗字を手放した部屋に、あなた宛ての郵便物が届く。 受けとるべき人は虹の向こう、空の彼方。 開封せずに送り主にお返しするのが日常のひとこまとなって、久しい。…