猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2020-08-23から1日間の記事一覧

残像になるまで-c

結局 同系色にまみれた赤を前に 涙も枯れて途方にくれる 夕方 街に落ちた影は 猫たちの忘れものだから 決して触れてはいけないと 子ども心に思ってた どんなに見事な影だとしても 褒められたことなど 一度もなくて ただ光ばかりが称賛される 美しさを疑えば…