猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2019-06-28から1日間の記事一覧

凝固

黄身色の陽がぽかりと浮かび 野菜室のパプリカを 僕はまた思った 黄身色の陽がだらりと崩れ 冷凍庫の刻みねぎを 僕は羨ましいとまた思った 黄身色の陽が雲に隠れ ことん、ことん 体が四角く転がるのを 僕は嘆きもせず まだそのままでいた