猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2019-03-11から1日間の記事一覧

時が過ぎても(句)

時過ぐとも 悲しみ深し春の午後

だからそのまま

耳に心地よければ 呪いの言葉でも受けとれそうだ 男は後ろ手にドアを閉めてから ほう、とため息をついた すごくすごく 好きではなかったが ひどくひどく 嫌いだったことはなく だから そのままでじゅうぶんだったのだ 広がり続ける平行線の幅を 狭くしようと…