猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2018-10-03から1日間の記事一覧

泥濘から

あたしは泥濘から身を乗り出して あなたに悪態をつく 優しかったふたりの光景を もう思い出せない 花が散るように言葉も散って ほの明るい笑みは罪つくりだと せめてこの泥濘に ふたり沈んでしまえたら 綺麗事など手放したまま あたしは泥濘から身を乗り出し…