猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2015-08-17から1日間の記事一覧

晩夏のふたり

砂だらけの手足のまま 君の肩越しに見た 空と海 砂だらけの体のまま 震えながら君にしがみついた 君の腕に爪をたてて しっぽが大きくふくらんだ かすかに眉を寄せ 君は静かに “だいじょうぶ” そう繰り返しては 僕の耳の後ろをやさしくなでた