猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2015-05-17から1日間の記事一覧

消失するやさしい記憶

舌にのせたのは 言の葉のはずだった 伝えたのは 記号ではないはずだった くるしくて せつなくて どうしようもなくなって そっと舌にのせたはずだった こんなふうに 無造作な記憶になって こんなふうに 殺風景な記録になって 曖昧に噛みしめた それすらもう消…