空想が好きな子どもで、
「死ぬって川を流れながら空を見ることだな」
とか
「この森は私を理解してくれてるよね」
とか
ほかにも
近しい大人らが知れば心中穏やかではなくなるであろうことを
顔色ひとつ変えず年中思い浮かべていた
詩を書く人生になるとは
ある種の計算違いで夢ですらなかった
見過ぎない場所にいるのに、ある日ころんと落ちてくる
それも夢の不思議だ
叶えるとも叶えたいとも意識しないのに
真実が紛れ込んでくるものだから
あとあとよくよく考えてみれば
やっぱりどこかで願ったり祈ったりすがったり
夢を思っていたのかも知れない
決して決して
言葉の持つ強い力に引っ張られすぎず
自分だけの感性で読み解けば
日々はまた
きみに寄り添ってくれるに違いない