猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

夢と人生-3

空想が好きな子どもで、

「死ぬって川を流れながら空を見ることだな」

とか

「この森は私を理解してくれてるよね」

とか

 

ほかにも

近しい大人らが知れば心中穏やかではなくなるであろうことを

顔色ひとつ変えず年中思い浮かべていた

 

詩を書く人生になるとは

ある種の計算違いで夢ですらなかった

見過ぎない場所にいるのに、ある日ころんと落ちてくる

それも夢の不思議だ

 

叶えるとも叶えたいとも意識しないのに

真実が紛れ込んでくるものだから

あとあとよくよく考えてみれば

やっぱりどこかで願ったり祈ったりすがったり

夢を思っていたのかも知れない

 

決して決して

言葉の持つ強い力に引っ張られすぎず

自分だけの感性で読み解けば

日々はまた

きみに寄り添ってくれるに違いない