猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

夢の在り処も知らない

3月

肩が重い

背中の翼をもぎとられたせいか

 

使いこなせず

役立たずの夢とやらを

夜に紛れて捨ててきた

だからなのか

 

3月

肩が重い

背中の翼をもぎとられたせいか

 

悔いるには早すぎるが

夢を抱けば傷ついて

そのくせ笑顔は爽やかだ

 

言葉を尽くすすべを知らない

心を満たすすべを知らない

身体の安らぐすべを知らない

 

夢の在り処も知らない