星が溺れるほどの
日々が続いて
うさぎたちにできることは
とうとうなくなってしまいました
風を磨いても輝きは戻らず
風を奏でても誰にも届かず
それでいて
ひたひたひたひたと
空いっぱいにあふれだすから
このままでは
宇宙の理(ことわり)までなくなりそう
かみさまは
風磨きのうさぎたちとともに
小さな小さな青い星を離れたのでした
そうしてしばらくの間
溺れている星を
彼方よりご覧になっておりましたが
かみさまになりたがる人らが
相変わらず
もくもくと入道雲のように
現れるので
悲しい顔をなさったのでした