猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

生まれた日

あなたの上をわたしの上を

誰かの上を

その日は音もたてず通り過ぎる

 

誰かと祝っても

孤独を楽しんでも

その日が音もたてず通り過ぎる

 

誰かが知っていれば

あなたが忘れてしまっても

わたしのままに

淡々と

その日は音もたてず通り過ぎる

 

いい日だ

ろくでもないけれど

心底いい日なのだ